前回の対戦から4ヶ月。ついに再戦となったこの試合。
昨日はテレビでご覧になった方も多いと思います。
結果はご存知の通り、3-0の判定で亀田選手の勝ちでした。

先ほど録画してあったビデオを巻き戻して見てみました。
まず驚いたのは、亀田選手の体つき。
8月の試合とはまるっきり違いました。ライトフライ級のリミット(48.988キロ、108ポンド)より100グラム軽いのに、胸板がビルドアップされていました。
時間をかけてジワジワ落とす方法を捨て、一気に減量をしたそうです。上手くいったみたいで良かったですね。
さて、肝心の試合ですが・・・
今までの亀田スタイルは、テンプルをガードして前へ前へと進む突進型スタイル。
そこからカウンターを打つというのが必勝パターンだったのですが、今回は敢えてガードを下げ、リズムを取って脚を使い、ボクサーファイターとしての戦い方をしていました。
スピード感は無かったけど(そのあたりはランダエタの方が上)、明らかにランダエタは戸惑っていました。最後までチグハグな攻めに終始していました。
ランダエタもカウンター狙いだったのでしょう。それなのに亀田がアグレッシブに攻めてこないから、攻めあぐねてしまいました。
今回のランダエタの敗因はそこでしょう。
今回の判定は文句なし。亀田の勝ちです。特に7ラウンドの攻撃は素晴らしかった。
ただ課題を。結局判定で勝つスタイルに終始した今回の試合。
つまらん!
間違いなくアンチ亀田ファンはブーイングを続けると言うこと。イコール、今後このスタイルで勝ち続けていくならブーイングとファン離れは覚悟しなければいけません。
しかし、世界戦で豪快なKOを狙えるほどの実力はまだ追いついていないようです。今回の試合も、総合的にはランダエタの方が完成されたボクサーだったと思います。
実力を蓄える前に豪快なKOを狙ったら、逆にやられますよ。世界戦では。
亀田の魅力のひとつである「KO」が見られないということは、商品価値が薄れるということ。
このあたりが難しい。そうなると確実に勝てる相手を指名して、そいつをKOして防衛を重ねるしかないような気もします。すると今までと一緒。八百長に近い試合になっちゃいます。
以前何かの機会で書いたと思うのですが、彼のベストの階級はやはりフライ級。元の階級に戻して2階級制覇に挑戦して欲しいです。ただ、現在のフライ級のチャンプはWBAもWBCもメチャクチャ強い選手ですけどね(笑)。
*WBA正式王者 ロレンソ・パーラ(ベネズエラ) 27戦全勝(17KO) 3度防衛中
*WBA暫定王者 ロベルト・バスケス(パナマ) 25戦24勝(17KO)1敗
*WBC正式王者 ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ) 57戦55勝(30KO)2敗 15度防衛中
この辺りのチャンプと互角に戦えるとは思いませんが、でも挑戦していかなければ現状の評価のまま。
一皮剥けるためには、ライトフライ級で2団体統一もいいけど、強い相手を倒すことをしていって欲しいですね。

一つ説教を。
その態度と言葉遣いは直しなさい。格闘家であるからこそ、礼儀をキッチリとして欲しいです。
ボクサーってこんな人種か、と思われると迷惑。
大体試合後に「どんなもんジャイ!」って、そんな威張れるほどの試合じゃなかったですよ(笑)。
世界チャンプとして敬意を集めなければいけない立場。心を入れ替えてくださいね。
明日(22日)の更新はお休みします~。
最近のコメント